「全員今すぐみーを探せっ!」 組員全員で屋敷と近くを探したけど、みーは何処にも居なかった。 「組長、お嬢は恐らくこの近くにはもう居ないと……」 報告したのは秦の様に俺とみーの側近を兼任しているのではなく、みーの側近として居る睦月だった。 「くそっ!」 「誘拐の線は薄いです。 お嬢が自ら家を出たと考えるのが妥当だと」 「……わかった。 少し範囲を広げて探せ。」 「御意。」 睦月が部屋を出て、俺はため息を吐く。