雪side
バタバタバタバタ
「おかえりなさい!雅さん。」
「あぁ。ただいま。雪。」
夜まで仕事をして帰って来た雅を玄関で迎える。
「今日は魚の煮付けと、きんぴらごぼうと炊き込みご飯とお味噌汁です。」
夜ご飯を鉄さんと一緒なら作って良いとお許しが出た為、晩御飯のメニューを言いながらダイニングに行く。
「「いただきます。」」
おかずを一口食べると、
「さすが雪だ。今日も美味しい。」
フワリと優しく微笑んで、私の頭を撫でる雅さん。
そんな雅さんの左手の薬指には、キラキラ光るダイヤモンドの乗った指輪がはまっている。
勿論、それは私の左手薬指と同じ物。