白雪姫と組長様




下沢組のお嬢との縁談を断った日の夜、

組長室に呼び出された俺は


「雪は俺の女になった。」


開口早々にこれを言われた。


「はっ?」


「だから、雪は俺の女。」


「いや、は?え?何言っちゃってるの?」


え、ごめん。頭がついていかない。


雪ちゃんが俺の女?


「だから、雪は俺の女。」


「……はぁぁぁぁぁぁ!?」


雅、お前言ってる事全部同じだから。

それ、説明でも何でもないからね。


「うるせぇ」


「いやいやいやいや。
何処を如何して、どうやったらそうなったわけ!?
ちゃんと説明してよ!」


「あ?……あーして、こーして、そーして、そうなった。以上。」


「え?ふざけてんの?何々?
俺、怒っちゃうよ?
説明をしようか。雅くん。」


「……ブスを納得される為にあいつにキスして、それが結構嫌じゃなくて。
んで、あいつの部屋で色々話して、まぁそうなった。」


「ふーん。色々って?」


黒い笑顔を見せると、慌てて話し出す雅。


昔から俺の黒い笑顔だけは苦手らしい。 って本人が言ってた。


「……未衣の事。」


「へぇ。話したんだ。
どんな反応してた?」


ロリコンだって引かれたとか?

いや、普通はそうだけど……あの子、たまにぶっ飛んだ事するからなぁ。


「"大丈夫。"
あいつはそう言って、俺を抱き締めた。」


「やるねー、雪ちゃん。」


……本当、予想外の行動だよ。