秦side
……まさか、雅が雪ちゃんと付き合うなんて思わなかった。
いや、薄々勘付いてはいた。
雅が雪ちゃんに気があるって。
付き合ってから、雅は自覚をしたのか何なのかは分からないが
見て分かる位、雪ちゃんに甘くなった。
今までお嬢以外で笑顔を見せなかった雅が、雪ちゃんに笑顔を見せるようになった。
それだけでも、すごい進歩だと思っていたが……
「雪、食べなさ過ぎだ。
もっと食べろ。抱き心地が悪くなる。」
「だ、だだだ抱き心地!?」
「なんだ、食べさせて欲しいならそう言え。
ほら、アーン。」
「い、いやいやいや恥ずかしいです!」
「遠慮するな。
つか、見てんじゃねぇぞ。てめぇら。」
流石に、これには組員もビックリだ。
お嬢の時とは違う意味で。
お嬢の時は、狂愛地味てたけど……
雪ちゃんには甘過ぎる。
「デザートは何が食べたい。」
「ア、アイスが食べたい…です。」
「鉄、バニラアイスの乗ったパフェ作れ。」
好きになると、とことん尽くすのが雅の特徴だ。
普段から物事に関心がないし、ハマる事なんてないから余計に、だ。
お嬢の二の舞にはなって欲しくない。
予想通り、雪ちゃんは雅を変えてくれた。
お嬢は雅の隣で、嬉しそうに二人のやり取りを見ている。
組員も、微笑ましく二人を見守っている。


