「まぁ良いか。
雪、俺の女になったんだ。
これからは組員なんて使わないで俺が守ってやる。
泣くのも、笑うのも、全部俺の前だけにしろ。」
「………ズルいです、雅さん」
なんで、今そんなに優しくて甘い顔をするんですか。
これじゃあ、どんな女の子でも虜になってしまう。
「お前は、俺だけを見て考えていれば良い。」
……雅さんが甘すぎて、心臓が持たない。
胸キュン?キュン死?
なんかもう、そんな感じ。
次の日からの大学で、私の陰口は何故か無くなり、奈美が一緒に泣いて喜んでくれたのは言うまでもない。
てか、雅さんの雰囲気が変わったのだ。


