「……って事は昨日、その自称婚約者の女が現れて宣戦布告されて
繁華街を雅さんと歩いたら噂が立ったと。」
「多分…?」
「はぁ……」
ため息吐きたいのはこっちだ。
「だから雅さんの話題で持ちっきりで、あんたが睨まれてるわけだ。」
「………」
「そりゃしょうがない。ファイト、雪。」
「えっ!?」
そんな……薄情者!
「だって、有名人がただの女子大生と歩いてるんだよ?
そりゃ雅さん狙ってる女共の標的にされるわ。」
「うっ……」
分かってたけどさぁー、いくらなんでも早すぎでしょ。
「ま、私の予想だと、その自称婚約者の女が噂を広めたに違いないわね。
どっかのお嬢なんでしょ?その女。」
「多分……」
「そのうち、あんたの事組使って潰そうとして来たりしてね」
「縁起でもない……」
まさか、奈美が冗談で言った事が当たるとは思わなかった。


