何事もなく繁華街に着いた。
真っ直ぐ行けば着くらしい、キュートという店。
ひたすら真っ直ぐ歩いていたら、大きい看板と共に派手な店が見えてきた。
「ーーーーーー!」
「………」
「ーーーーっ!」
「………」
店に近づくのと同時に、誰かが言い争ってる声が聞こえる。
高い女の人の声と、もう一人。
「ーーーでよ!?私よりその女が大切なの?」
「…………」
「私はずっと好きなのに!」
……運悪く、修羅場っぽい。
そして、更に衝撃だったのが
「み、やびさん………?」
黙っていた相手の男の人が、久しぶりに見る雅さんだった。
私の声が聞こえたのか、振り向いた雅さんと……女の人。
化粧が濃くて、胸元がガッツリ開いた服を着て豊満な胸を出している女の人。
……雅さんに抱きついてる。
胸が痛かった。


