「ま、確かにそれはそうだけど……
何歳の時に恋したか。
それが雪ちゃんとあいつの決定的な違いだ。」


いくら好きな相手と自分の年齢差が近いからと言っても、雪ちゃんは正常だけど

あいつは……完全に犯罪だったんだよ。


お嬢の部屋に着けた監視カメラの映像を熱心に見ていた昔の雅を思い出し、思わず笑みが溢れた。


あれはただの変態ロリコンだった。

しかも、あいつに似合わな過ぎて爆笑したのを覚えている。


「えっと…6年前だから……雅さんは今34歳でー、未衣ちゃんは確かに17歳で……」



必死に思い出しながら計算している雪ちゃん。


計算出来たのか、固まっている。


「分かったでしょ?」


「……これは、私に勝ち目なんてありませんね。」


…俺の欲しかった回答ではなかったけど。


引くわー、とか ロリコンあり得ない!とか期待してたのにぃ


また彼女お得意のぶっ飛んだ発言だ。




てか俺、雪ちゃんに怒ってるんじゃなかったっけ?


雪ちゃんに怒ってた筈なんだけどなぁー。


すっかり和やかなムードになりつつある。