「助けるって……?」
「ふふっ。
応援してるから頑張ってねー。」
さっきまで真剣な表情だった未衣ちゃんは、いつも通りに戻っていて
それがさらに私を混乱させる。
「あ、今日はあたしとみーくんは夜ご飯居ないの。
しーくんは居るから大丈夫だと思うけど……」
じゃあねー。と言って爽々と部屋を出て行った未衣ちゃん。
「……謎だわ」
未衣ちゃんの言ってる意味、全然分からないんですけど……
唖然として固まっている私。
雅さんもそうだけど、未衣ちゃんも忙しそうだ。
よく雅さんと一緒にスーツ着て、家出てるし
組員さんは、未衣ちゃんは雅さんの仕事に着いて行ってるって言ってた。
未衣ちゃんはお嬢という立場で、前に説明していたのと話が噛み合わない。
お嬢は護られているだけで、それ以外は普通の人と同じだと言っていたけど……
全然そんな事ないと思う。
だって未衣ちゃん、普通の女子高生の雰囲気じゃないし……
雅さんに似た冷たいオーラをたまに纏うし……
「……やっぱ謎だわ」
頭がグチャグチャして来たから休憩しよ……
そう思って私は、ベッドに入って深い眠りについた。