「あ、じゃあ!」 パンッと手を叩いた未衣ちゃん。 「ん?」 「今日の夜ご飯、テツと一緒に作る?」 テツさんとは、篠原組のご飯担当の料理人さん。 いつも作ってくれるご飯は、どれも絶品だ。 2、3回話した事あるけど、優しくて温厚な人だった。 「作りたい!」 「じゃあ、テツにお願いしとくねー。 あとは何かある?」 「んー、特にないかな?」 むしろ、何から何までやってもらって申し訳ないくらい。 「ふっふふーん。 雪ちゃんのご飯楽しみだなぁー。」 ご機嫌に鼻歌を歌ってる未衣ちゃん。