「あ、ソファに座っていいよ。
今飲み物出すね。」
立ったままだった未衣ちゃんを、白くてデカいフワフワのソファに座らせる。
備え付けられてある白の小さい冷蔵庫からアイスティーを取り、コップに注ぐ。
飲んでいる筈なのに、冷蔵庫にはいつも飲み物が入ってるんだよね。
秦さんに聞いたら、企業秘密だと言われた。
小さな台所もあるし、お風呂はないけど軽くここだけで生活出来る。
お盆にアイスティーを乗せて、テーブルに置く。
お城の一角にある白い部屋に、かわいいお姫様。
誰よりも、未衣ちゃんにこの部屋が似合っている気がする。
だって違和感ないし。
「アイスティーで良かった?」
「ありがとー雪ちゃん」
私は未衣ちゃんの反対側のソファに座り向かい合う。


