白雪姫と組長様


「あ、ここだよ」


部屋の場所は知ってると思うけど。


ガチャ


ドアを開けて未衣ちゃんを招く。


「お邪魔しまーす」


部屋をキョロキョロ見ている未衣ちゃん。


「みーくん……これは流石にやり過ぎじゃ……」


白で統一された部屋に、半ば呆れていた。


確かに私も初めて入った時、驚いた。


いや…驚くしかない。


だって、純日本風のお屋敷の中に洋風の部屋があるんだよ?


しかも、扉まで白だから浮きまくってる。


「あはは…」


これに私は、苦笑するしかない。


雅さんがこんなお姫様みたいな家具を選ぶなんて想像出来ないし。


……似合わなすぎる。