「私の部屋って未衣ちゃんが用意したんじゃなかったの?」
はっきり聞いたわけじゃないけど、ザ・女の子なあの部屋は未衣ちゃんが家具とか選んだのかと思ってた。
「んー、あれは全部みーくんが用意したよ。
部屋はもちろん、家具を選んだのも全部。」
「み、雅さんが!?」
私の為に?
「そーだよー。
あたしに女の子の好きそうな部屋を聞いたり、ネットで調べたりして真剣に選んでたよ。」
「………」
全く、想像が出来ない。
私の為に雅さんが真剣に家具を選ぶ?
未衣ちゃんの見間違いじゃないだろうか。
だって雅さん、私に冷たいし。
「みーくんとしーくんが2人でやったから、あたしはまだお部屋を見た事がないの。
雪ちゃんとも喋りたかったし、ついでにお部屋見ようかなー?って。」
「そ、なんだ」
今度、雅さんにお礼しよ。
……喋れる口実も出来るし。


