思ったより集中していたみたいで
コンコン
「………」
コンコン
「雪ちゃーん?ご飯だよー。」
秦さんの声がドア越しに聞こえて、ようやく気付いた。
「い、今行きます!」
参考書を仕舞って、駆け足でドアを開ける。
「皆待ってるからダイニング行くよ。」
「は、はい…」
「雅が軽く自己紹介するから、雪ちゃんは一言何か喋ってくれれば良いよ。」
な、なんか……って。
よろしくお願いします?
お世話になります?
ご迷惑をお掛けしてすいません?
短い間ですが……とか?
「雪ちゃん、そんな緊張しなくて平気平気。ブツブツ怖いからねー?」
「はっ!す、すいません……」
どうやら声に出していたらしい…。
恥ずかしい


