「…何考えてるのかだいたい予想出来るけど違うからね?
確かに怖いけど、多分優しいから。」
……多分って何ですか。多分って。
一番不安なんですけど。
「し、知らないって言うのは……」
「あぁ。ここに住んでるのは、雅率いる篠原組であって会長は別宅。
つまり、一緒に住んでないから安心して良いよ。」
「で、でも挨拶しないと……」
雅さんのお父さんってどんな人なんだろ
「あー、しなくて良いよ。
雪ちゃん(一般人)を巻き込んだなんて知られたら俺ら怒られるし……」
しゃがんでる私に目線を合わせて苦笑しながら話してくれる秦さん。
お、おこ…怒られ……
「つまり、雪ちゃんの事はなーんも報告してないから挨拶なんてしないで良いよ。
むしろしないで。ね?」
「は、はい……」


