「ご飯時以外でこの部屋は使われないから、今は人が少ないんだ。
じゃ、次が最後。
雪ちゃんの部屋ね。」
「は、はい!」
どんな部屋だろうなー。
ワクワクする。
私の部屋は、今居る場所の反対側にあるのか何なのか……
玄関まで戻って、さっきとは反対側の廊下を歩く。
広くないですか?
「し、秦さん。ここって広すぎじゃないですか?」
「そうかな?
俺も雅もずっとここに住んでるから、ここが普通だと思ってたんだよねー。」
アハハ、なんて笑ってる秦さん。
「雅さんとはずっと居るんですか?」
「…いるよ。
俺の親父が雅の親父の右腕でね?
小さい頃からこの家に住んでて、物心つく頃から雅はずっと居るね。」
「そんな前から何ですね……」
親子揃って一緒に居るんだぁ
仲が良さそうでいいな……


