ガラガラ、と戸を開けて入ると
中は銭湯みたいな作りになっていた。
ロッカーがあって、洗面台があって、風呂に続くドアがあって…って。
「ただ、一つ注意して欲しいんだけど…」
「は、はい…」
「何度も言うようだけど、この家はお嬢と雪ちゃん以外全員男なんだ。
だから、外に使用中の札を掛けて置かないと勝手にウチの組員は入ってくるから気をつけてね。
風呂に入る時は絶対に札を下げる事。」
「う…は、はい!」
脱いでいる時に鉢合わせとか……うん。洒落にならない。
お嫁に行けなくなる。
「じゃ、次行くよ。」
風呂場を出て、斜め向かいにあるデカイ部屋に入る。
「ここは……?」
「ここは食事をするダイニング。
基本は組員全員揃って食べるんだ。
もちろん雪ちゃんもね?」
「わ、私ですか!?」
緊張してご飯が喉に通らなそう……
「大丈夫大丈夫。
ご飯の味は保証するよ。美味いから。」
「は、はぁ……」
ダイニングは、和室になっていてとにかく広い。
ガラリとしていて何もない部屋だ。


