「あぁ。」
雅さんはそれに一言返すと、スタスタと中に入って行ってしまった。
私もペコペコ頭を下げて、前を歩く秦さんに着いて行く。
「雪ちゃん、今から家の中案内するから覚えてね?」
「あ、わかりました…」
靴を脱いで上がると、この広いお屋敷を案内してくれるらしい。
「まずは客室でしょー……」
客室、と言われたのは玄関を上がってすぐの所にある部屋。
って、たくさんドアが並んでるんですけど……
「あの…秦さん、もしかしてこのドア全部ですか?」
まさか…そんな筈ないよね?
「そうだよ?
まだまだ客室はあるから、ここはほんの一部。
基本雪ちゃんは客室に入る事はないから覚えなくても良いよ。」
…そんな筈あった。
え、軽く10部屋くらい並んでますけど!?
どんだけ客室あるんですか!
てか、そんなに必要なんですか!?


