さて、今日はついについに


「雪ちゃん、他に荷物は大丈夫?」


「大丈夫です」


豪邸(雅さん家)に引越しする日です!



朝から秦さんと雅さんが家に来て、ダンボールに詰めた荷物を車に運んでくれている。


…雅さんは、お父さん達と何か喋ってる。


話しかけちゃいけない感じの雰囲気だから、私は秦さんのお手伝い。



「何から何まですいません……」


「あー、気にしないで平気だよ。
元はと言えば俺たちの責任なんだし。」


「でも……」


「ストーップ。
その調子だと、ウチに住んでいて疲れるよ?
自分のやりたい事を遠慮なくやっていいし、不自由はさせないから。
ウチはお嬢以外男だから、謙虚になんなくていいよ。」




私の唇に人差し指を当て、ストップと言う秦さん。


その動作に心臓がドキドキする。



色気が……


今日も雅さんと秦さんはカッコいい。