白雪姫と組長様



「ぁ……うぅ……」


「雪ちゃん。
巻き込んじゃってゴメンね?」


「そ、そんな謝らなくていいよ!
私も雅さんと一緒に居れて嬉しい……から。」


だんだん声が小さくなって喋ってると


「これからよろしくね雪ちゃん。
ウチ、あたし以外女の子居ないから困った事あったらなんでも言ってね?」


「えっ!?未衣ちゃんだけ!?」


「そうだよー。
皆、バカ女さんが来るって浮かれてるから。ちょっとむさ苦しいけどね?」


「……男だらけ……」



女子校育ちで男の人に免疫がないから、ちょっと抵抗が……


話すだけでも噛んじゃったり緊張するからなー。


よし。未衣ちゃんに頼るしかない。


「え、と……3日後からお世話になります。」


「こちらこそよろしくお願いします」


二人で微笑み合ってると


「あ、30分も経っちゃった……
もう戻ろうか。」


時計をチラリと見た未衣ちゃんは席を立つ。