店の中に入ると、店員さんが来る。
「何名様でしょうか?」
すると1番前で張り切っていた彼女は
「あ、えっと……」
慣れていないからか、なんて答えて良いのか分からないらしい。
「3人です。」
だから、ここは慣れている私と奈美が答える事にした。
「おタバコはお吸いですか?」
「いいえ。」
「ではこちらへどうぞ。」
店員さんが席へ案内してくれるのを見て、ホッとした表情の彼女。
「ご注文がお決まりになりましたらベルでお呼び下さい。
ごゆっくりどうぞ。」
席は、ソファ側に"未衣"さん。
イスの方に私と奈美で、対面する。
奈美はキョロキョロ店内を見ている彼女を見つめている。
面倒見の良い奈美は、生まれたての何も知らない小鳥のような彼女が放っておけないんだろう。
だから、突然現れた彼女を嫌ってはないらしい。
私もこの子は嫌な子ではないというのは分かる。


