白雪姫と組長様


「3人とも着いたよ。」


「わぁ!
ここが ふぁみれす!?」


秦さんが先に降りて、後ろのドアを開けると飛び出した"未衣"さん。


私たちも車を降りると、目を輝かせてガ◯トを見ている"未衣"さんが見える。


「ねっ、しーくん!
ここって、ドリンクバーあるんだよね!」


「あるよ」


「やったー!
じゃあしーくんはここで待っててねー。」


「はいはい。
何かあったら電話するんだよ?」


「わかったわかった。
ねっ、雪さん奈美さん!
早く行こっ!」


こうして見ると、年相応の彼女。


高いテンションで、私と奈美の手を引っ張ってガ◯トの中に入る。


秦さんはそんな私たちを駐車場で見送っていた。