白雪姫と組長様


「ただ、人よりも切り替えが早いだけだから。」


「……は、はぁ。」


早いどころの騒ぎじゃないですけど……


「ちっ…別件で忙しい?………じゃあこっちの奴を数人送る。………あぁ。……それで3日以内に終わらせろ。……じゃあな。」


そう言って電話を切った"未衣"さん。


「未衣、誰から?」


「……あそこ。」


「あぁー。
後で3人送るわ。」


「よろしく。」


それだけで成り立つ会話。


素人の私たちには全く分からない世界だ。



「あ、すいません。
変なところ見せちゃって……」


私たちの方を向いて、伏せ目がちに謝る"未衣"さん。


「気にしなくていいよ?
……驚いただけだから。」


本当は聞きたい事たくさんあるけど。



「ふふっ。
聞きたい事、着いたら答えます。
今日はそのつもりで来ましたし。
あたしも聞きたい事あるんで。」



会話を終えた頃、ちょうどガ◯トに着いた。