白雪姫と組長様


奈美と顔を見合わせて


「大丈夫ですよ。」


了承をする。


「良かったぁ!
じゃ、車に乗って下さい」


パッと花を咲かせたように笑顔を見せた"みー"さん。


その声に合わせて、秦さんが車のドアを開ける。


「さ、雪ちゃんと奈美ちゃん乗って乗って。
あ、狭いと思うから今日は後ろでよろしくね。」


「…わかりました。」


「失礼しまーす。」


あくまで秦さんは、"みー"さん優先らしい。



2列目に奈美と乗ると、シートを戻して1列目に"みー"さんが一人で乗る。


確かに3人で乗るのはキツイ。


「んじゃ行くよー。」


そうして車は出発した。