「奈美と買い物しに、ライタウンに行きたいんですけど……ダメですか?」 ライタウンは、この辺で一番デカイショッピングモールの事で よく奈美と買い物する定番スポットだ。 今日は早めに大学が終わったし、これから雅さん家で暮らす事になるし 服の調達に行きたかった。 「あぁー……雅に許可は貰ってるし行っても良いんだけど……」 歯切れの悪い秦さん。 少し困っているようにも見える。 「あ、ダメなら大丈夫です! ワガママ言ってごめんなさい……」 「いや、そうじゃなくて……なんて言えばいいかな……」