「では1週間後から引っ越しする事で…
雪ちゃん平気?」
「え、あ、はい。大丈夫です。」
いきなり話振られてビックリしたぁ
突然の事で心臓がバクバクしてる。
「そういう事で。
雪ちゃん、家具類はこっちで揃えてあるから洋服とか大学の持ち物とか
必要な物だけ詰めてくれれば大丈夫だよ。」
「わかりました。」
「今日、ダンボール持ってきたから後で渡すね。」
「ありがとうございます。」
ボストンバッグに詰めようと思っていたけど、さすが秦さんと言うか……
用意周到。
「1週間後、またお伺いします。
本日は時間をとって頂きありがとうございます。」
「あら、全然いいのよぉー!
そんな畏まらないで!
それよりどぉ?一緒に夕飯食べない?」
「すいません。
この後も仕事が残っているので……
今日は失礼します。」
「あら残念ねぇ。
また今度いらしてね?」
「はい。」
お見送りする為、外に出る。


