「雪ちゃんを守ってくれるなら、私は良いわよ。」


「……雪はどうなんだ?
それでいいのか?」


難しい顔のお父さん。


「いいよ。
二人共良い人で優しいから安心して?」


「……そうか。雪が選んだならそれでいい。雅くんと秦くん……娘を頼んだ。」



そう言って頭を下げたお父さん。


え、ちょ……


私が一人でテンパってると


「ありがとうございます。
必ず雪さんをお守りします。
この度は申し訳ありませんでした。」



「俺は雪が無事ならそれだけで良い。」



あんだけ渋ってたお父さんが、同居?するのを認めてくれた。



「雪ちゃんはいつそちらのお宅に引っ越すの?
1週間くらいは家族で過ごしたいんだけど大丈夫かしら?」



少し重たくなった空気を変えたのはお母さん。