「そして隣に座る雅は、全国No. 1の篠原組と言う組の組長をしています。」
「あら組長さん?
随分とお若いのねぇ」
お母さんは、怖がってる様子もなくいつも通り。
「秦さんは何をしている人なの?」
「俺は組長の側近をしています。
簡単に言えば、ボディガード兼秘書みたいな者です。」
「あらそれもスゴイわねぇ。」
初めて知った……
てっきり副組長かと思ってた。
あ、でも副組長が運転手なんてやらないか。
「…全国の頂点に立つ篠原組は、頂点に立ちたい他の組に狙われています。
組長さえ殺せば、それは組の負けになるので組長は命を狙われています。」
「それは大変じゃないっ!
大丈夫なの?」
「えぇ。組長は強いので。
死ぬ心配はありません。」
秦さんが雅さんを組長って呼んでるの初めて聞いた……
いつもは雅って呼んでるから。


