白雪姫と組長様


「…いきなりで申し訳ありませんが、
俺たちの職業はヤクザです。」


「ヤクザだと?」


「ヤクザって昼ドラによく出る人でしょ?」


お母さんと私、似たような事言ってる…


「…昼ドラの様なヤクザは存在しません。あれは脚色のし過ぎなので。」


「あらそうなの?」


「はい。
ヤクザにもヤクザの掟があり、関係のない一般人を殺すのはご法度です。
もちろん一般人には危害を加える事もありません。」


「それは安心ねぇ。
ヤクザなんてドラマだけの話かと思ってたわ。」



「………」


秦さんが話すたびに、どんどん顔が怖くなってくお父さん。


雅さんも一言も話していない。