白雪姫と組長様


泣き叫ぶみーを、霊安室から出して


「みー、もうパパとママは帰って来ない」


「なんで!?なんで帰って来ないの!?」


「遠いところに行ってしまったからだ」


「だって約束したもん!明日、初めて家族で出掛けようって!パパとママは約束破らないもん!」


「……ごめん。ごめんな…みー……」



そう。明日はみーが初めて外に出られる予定だった。


今まで家の敷地内でしか外に出た事無かったみー。


5歳の誕生日も1週間前に過ぎ、明日は初めて家族で出掛ける予定だった。


新しく出来たショッピングモールに行くんだと、張り切っていたんだ。



俺が謝って、泣いているみーを抱き締めれば


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」



俺にしがみ付いて、大声で泣くみーは、年相応の泣き方をしていた。


そしてみーが泣いているのを見たのは、この日が最後だった。