白雪姫と組長様


今、お母さんが天使に見えた。


お父さん、飲み物貰った瞬間機嫌治ったよ。


空気が少し軽くなった。


「ふぅ……」


思わず一息つく。


「小百合の淹れるコーヒーは美味しいね。」


「あらありがと。ふふ。」


さすが万年新婚夫婦。


多分、雅さんと秦さんの事忘れてる。


完全に二人の世界に入ってるし。


目の前に座る二人に目を向けると、苦笑された。


……うん。なんかすいません。