「ほらお母さん!
早く飲み物淹れてきて!」
「そうね。
じゃあちょっと待っててね」
キャッキャ一人で話してたお母さんが居なくなったリビングは
「………」
「………」
「………」
「………」
静寂に包まれている。
誰一人喋る事のない重い空気のリビング。
その空気を出しているのは、他でもない隣に座るお父さん。
雅さんと秦さんを敵意剥き出しで睨んでいる。
それはお母さんぎ飲み物を持ってくるまで続いた。
「お待たせー!
はい、ブラック2つ。
ほら芳樹、睨んじゃダメよ?」
「…ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
「ありがとう小百合。」


