白雪姫と組長様


「綺麗にしてるねー」


「そんな事ないですよ。
母が綺麗好きなので、ホコリとかは落ちてる事ないですけど…」


毎日家の中掃除してるからねお母さん。


他愛もない事を話しながら、リビングのドアを開ける。


「お母さん、お父さん、連れてきたよ。」


リビングに入るや否や、


「あら、ちょーイケメンが二人!
雪ちゃんやるじゃない!さすがママの子よ!
でも、結婚は一人しか出来ないからどっちとするのかしら?
ママ的にはどっちでも良いんだけどね?
キャー!背は高いしイケメンだし完璧よ雪ちゃん!」


「………」


お母さん、テンション高すぎ。


二人が後ろで困ってる…てか、雅さんはドン引きだし秦さんも苦笑してる。


「ほらほら座って!
ゆっくりして頂戴!
飲み物は何がいい?コーヒーかしら?」


「じゃあブラック2つお願いします。」


「礼儀正しくて良いわねー!
私、そういう子好きよ!」