「だから!
私を2度も助けてくれた恩人なの!」
「じゃあ恩人から時を重ねて惹かれあって結婚の挨拶に今日は来るのね!
しかも二人!
雪ちゃんモテるわねぇー。さすがママの子よ!」
頼むから妄想やめてくれ。
「結婚じゃないの!
詳しい話は来てからにするから、ほら!
お母さん支度してるんでしょ!
お父さんも!」
「あらやだ!こんな時間!
ほら芳樹、支度しちゃうわよ!」
「俺の雪がぁー。」
「さっさと歩く!」
どうにかして支度しに寝室へ向かった二人。
結局私が呼ばれた理由がわからない。
「はぁ……」
いつにまして可笑しなテンションの二人に体力の消耗がハンパない。


