次の日
「彼氏が来るんだからもっと可愛くオシャレしなさい!」
と、まだまだ時間があるのにも関わらずお母さんに念入りに化粧をされた。
新しいワンピースも出されて、出掛けないのに何故か決め込んでしまった私。
…お母さんが強引にやったんだけどね。
「あら!あと4時間しかないじゃない!
大変!お父さーん」
まだ4時間の間違いでは……
何故かお父さんを呼び、私の部屋から出て行ったお母さん。
どっと疲れが出た。
「はぁ……」
「雪ちゃーん!下に来てぇー!」
「はぁーい!」
下からお母さんの声が聞こえて降りると
「これはどう?」
「いや、こっちの方が小百合に似合ってる。」
「あらそぉー?芳樹が言うならこっちのワンピースね。」
お母さんのファッションショーをしていた。
リビングの床に置かれる大量の服。
仲睦まじく服を選んでいる。