「すぅー、はぁー。
すぅー、はぁー。ふぅ。」
「あ、落ち着いた?」
「はい。あの…もう一度言って下さい。」
深呼吸して落ち着いてからもう一度……
「だから、ほとぼりが冷めるまでウチに住んでもらうから。」
「えぇぇぇぇぇ!?」
幻聴じゃなかった……。
「うるせぇバカ女。」
「いや…雅さん家に住む?
え、このお屋敷にですか?」
「ここ普通の家だよ?
お屋敷って……ププ。」
いや、どう見たって普通の家じゃないですから。
お屋敷でしょ。
この部屋に着くまでに少なくとも10部屋以上ありましたよ。
「あの……拒否権は……」
「「ない。」」
「ですよねー。あはは」
ハモらない下さい。
展開が早すぎてついていけません。
もう笑うしかないよ。


