白雪姫と組長様


「産れた時からずっとそんなんだから別に大変じゃない。
この家は敵襲が来ても組員が居るし安全だ。」



組員ってさっきの厳ついお兄さん方の事かな?

だからたくさん居たのか。


「まぁ、正面から堂々と戦ってもザコは俺たちに勝てない。
だからザコ共はザコなりに頭を使って、俺の弱みを握ってそれを人質に取り
俺を潰そうとする。」


「はい」


「それで、だ。
俺はお前を2度助けただろ。
それを敵の組に見られて、ザコ共はお前が俺の彼女だと勘違いしたらしい。」


「か、かかか彼女ですか!?」


ヤバい…どうしよう。

今絶対顔赤いよ。

両手を頬に当てて隠そ。


「吃り過ぎだ。
やっと俺の弱みを握ったと思ったんだろうな。
あっという間にお前の顔写真が色んな組に流れている。」


「私の写真が?
えっ、とつまりどういう事ですか?」


なんとなく…理解したくないような……


「つまり、お前は色んな組に狙われている。」