「雪ちゃん、そんな怖がらなくていいよ。 顔は怖いけどこいつら、いい奴らだから。」 「あ、はい……」 「さ、入るよ。 雅は先に行っちゃったから。」 「えっ!?」 いつの間にか居なくなってた雅さん。 全く気づかなかった。 「お、お邪魔します……」 屋敷の様な家に入ると、これまた高級そうな家具が長い廊下にたくさん置かれている。 秦さんの後ろを着いていって部屋に辿り着くまでに、玄関で見た様な厳ついお兄さん方にたくさんすれ違った。 本当に雅さんは何者なのだろうか。 ますます謎が深まるばかり。