白雪姫と組長様


「未衣っ!」


家に戻って挨拶する組員を無視して、未衣が居る部屋へ走る。


走っている俺を見て組員が驚いているが、今はそんな事どうでもいい。


「みーくん、おかえり!」


部屋でお絵描きをしていたみーを、俺は抱き締めた。


「みー、くん?どうしたの?なんで泣いてるの?」


「みー……病院に行こう。」


あぁ、俺は泣いているのか。


みーを見て、きっと気が緩んでしまったのかも知れない。


俺が気を許せるのは、圭と未姫とみーだけだから……


そしてその2人が亡くなった今、俺が気を許せるのはみーだけとなる。


泣いたのなんて何年ぶりだろう。


小学生の時以来、泣いた記憶などない。