白雪姫と組長様


「雪ちゃんの情報。
本当にただの普通の女子大生。

だからだろうね。
君ほど純粋な子、初めて見たからかな?
雅も俺も気に入ったのは。」



「気に入った?」


「そう、気に入ったんだ。
別に君を好きな訳でも信用している訳でもない。
新しい玩具を気にいるのと同じ。
勘違いしないでね」



「………」


おもちゃ……

好きでもないし、信用してるわけでもない…

秦さんの言葉一つ一つが、胸にグサグサ突き刺さる。


「ただの興味から帰りのバイトの迎えをしている。
だから君がバイトを辞めたら接点は無くなるし、俺たちが来なければ二度と会う事はない。」


「そうですね……」


「俺の本心を言うと、たかが女の為に迎えをするなんて馬鹿馬鹿しくてやりたくない。
面倒くさいし、君がいつ裏切るかも分からない。」


「私は!裏切るなんて事しません!」



だいたい何の為に裏切る?


てか、なんでそこで裏切るってワードが出るの?