「こちらの席でよろしいでしょうか?」
「あぁ。」
「お決まりになりましたらベルでお呼び下さい。」
軽く頭を下げて去っていった店員さん。
案内された席は、店の一番端っこにある目立たない席。
「雪ちゃん何頼む?
今日は俺の奢りだから何でも食べていいわ」
「え、大丈夫です!
そんな払ってもらうなんて……」
「男が女に奢るのは当たり前だから。
ね?」
「……はい……ありがとうございます。」
メニューを見るけど、お腹は空いていないから
「じゃあ、アイスカフェオレで。」
「りょーかい。」
ベルを押してさっきと同じ店員さんが来る。


