白雪姫と組長様


秦さんの目的は私らしい。


「あの…どうしましたか?
今日はバイト休みです。」


「知ってる知ってる。
雪ちゃんに少し話があってね。」


「話、ですか?」


「そうそう話。
だから駅前のカフェ行かない?」


「わかりました」




「奈美、私秦さんと行ってくるね」


「……秦さん、ですっけ?
ここでは出来ない話ですか?」


…私は無視らしい。


目の前の秦さんを睨んでいる。



「あ、もしかして君が奈美ちゃん?
俺秦。雪ちゃんの迎えの車の運転は俺が担当してるの。よろしくね?」


「……そうですか。雪をお願いします。
それで?ここで出来ない話なんですか?」