「はぁ、やっと出れた…」


「ぷはっ」


身長155cmの私は、皆より小さいから埋もれてた。


息苦しくて仕方なかった。


165cmの奈美が羨ましい。


「てか、あのイケメンを見る為の人集りね……
まぁ、確かにイケメンだわ。」


「どれどれ……って秦さん!?」


門の外に出て奈美の視線の先を見ると


笑顔でたくさんの女の子に囲まれている秦さんが居た。


寄りかかってる車はいつもの黒の車。

格好も変わらず黒のスーツ。