何分経っただろう。
もしかしたら何十分、1時間…それ以上経ってたかもしれない。
誰も喋らないまま、ただベンチに座って医者が出てくるのを待った。
「……篠原さんのご家族の方ですか?」
目の前の手術室から医者が出てきた。
手術着には圭と未姫のモノだと思われる血が付いている。
それも少しでは無く大量に。
医者には疲労の後も見えて、大変だった事が一目でわかる。
「…圭の弟と未姫の姉だ。」
「15:39、出血多量と内部損傷により篠原未姫さんが。
未姫さんが息を引き取ってすぐに、見守るようにして15:40、篠原圭さんはお亡くなりになられました。」
「う、そだろ……」
「我々も全力を尽くしましたが運ばれて来た時には既に意識が無く、出血も酷かった為最後まで粘りましたが……残念です。」
淡々と話す医者。
「お前医者だろ!本当に最後まで粘ったのかよ!
なぁ!ウソだって言えよ!」
医者の胸ぐらを掴んで言い寄ると、俺の手を静かに放し頭を下げてその場を離れた医者。


