白雪姫と組長様


……奈美にも振られた


どうしよ。


引っ込んだはずの涙が……


「うぅーー」


「あ、そう言えばあんた失恋したばっかなのよね。忘れてたわ。」


いつもの冷たい奈美に戻った。


「奈美のばかぁ」


「雅さん、昨日見た時指輪付けてなかったから独身なのかと思ってたわ。
まぁ、邪魔だからって理由で付けない人も居るわよね。」



無視ですか。


「そうそう、あんたが風呂入ってる間におばさんに今日泊まるって連絡しといたから。」


「ありがとう奈美」


やることが早い。