2階の手術室の前に行くと、未姫の姉の陽奈とその息子の隆斗がベンチに座っていた。
「あっ、雅くん……未姫と圭くんが……」
「あぁ。手術は?」
「まだ……どうしよう。2人は助かるよね!?」
「助かるさ。きっと……」
絶対だと、そう言いたかった。
でも、俺の中に拭いきれない不安が言い切る事は出来なかった。
それに、この世に絶対など無い。
それは俺も身を持って経験している。
俺の祖父がそうだったから。
元々弱かった心臓が更に弱くなり、発作を起こして助からず早くに亡くなった祖父。
あの時も病院で、絶対に助かると思っていた。
でも結局、祖父は助からなかった。
だから絶対なんて言い切る事は出来ないんだ。


