「まぁ良いや。
取り敢えず家まで送るよ。乗って？」
「えっ！？良いです！」
「なんで？」
「だって助けてもらったのに、それに加えて送ってもらうなんて……なんか悪いです」
「そんな事気にしないでいーよー。
ほら乗った乗った。」
「えっ、うわ！」
背中を押して無理矢理車に乗せられた。
男の人は、私の後にドカッと足を広げて隣に座る。
えっ、隣！？
高校と大学と、女子校 女子大の私には男の人の免疫が少なく
隣に座られると緊張してしまう。
心臓がバクバクしてる……
「バカ女ちゃん、家どこ？」
「あ、えっと。◯◯スーパーを右に曲がった所にある住宅地です。」
「オケー。」
