それに、

アイツはあたしのこと…

嫌………

「契約解消な。」




淡々とそういったアイツは

あたしの首もとに手を伸ばし

シュルリとネクタイをほどいた。



あたしの胸元では


無様にほどけた蒼色のネクタイが


ゆらりゆらりと揺れていた。