よかったぁ。これで乗り換え完了!
そう思ったや否や同じ車両に乗ったその人がいきなり振り向いた。
……!?
え。何この人。イケメンっ!
そんなことを思っていると、その人はおもむろに口を開いて
「なにお前。ストーカー?」
心地よい低音ボイスでそういった。
…って
「ストーカーっ!?」
いや。確かに後をついて行きましたよ?
行きましたけれども?
でもそれは迷っていたからであって
誰もアンタのストーカーなんてしてないしっ!
そう思いながらピシッとそいつを指差すと
「は?なにお前。俺のことバカにしてんの?」
そういってソイツはフッと鼻で笑った。
きぃーっ!
むかつくぅー!!

