文化祭も終わって落ち着いてきた

ある日のこと。



「綺羅ちゃん~!そう言えば、告白しないの?」

こてん、と首を傾げるしーちゃんに

あたしはおかずをまるごと飲み込んでしまった。


盛んに堰をするあたしの背中をしーちゃんが慌ててさする。


「な、なんで…っ?」


堰が止まってからそう聞くと


「だってユキ先輩。卒業しちゃうよ?」


………え?


ってわあああーーー!!!


そうだ!アイツ3年生じゃん!


今年、卒業じゃん!


大学生じゃん!



ひとりであたふたするあたしに


「ほんとに忘れてたの…?」


としーちゃんが苦笑いをこぼす。